2011年9月9日金曜日

世界遺産 Part1


カールスクローナは、日本ではあまり知られていないが、1998年に世界遺産(文化遺産)に指定されました。少しわかりづらいのは、特定の建物や景色が対象ではなく、町並みなどが対象となっているところです。どうやら50か所指定されているところがあるようなので、簡単に紹介していきたいと思います。基本パンフレットの翻訳ですが、原文自体が、んんんっ?、となるようなところもあるので、意訳かつ付記したものとなっております。

Fredrikskyrkan
Fredrik教会は、町の中心にある広場に位置する、この町のシンボルというべき教会です。1720年に建築が始められ、完成したのが1744年。町のコミュニティ教会として利用されていて、小学校の卒業式もここで開催されます。ちなみに牧師は女性です。男女平等のイメージの強いスウェーデンですら、女性がなることが認められたのは1958年のこと。地元の人の話では、最近、女性の牧師が増えているそうです。





Vattenborgen
Vatten=水、Borg=城またはタワー。町の中心にある広場の南側にある文化遺産。1861-1863年に建てられたこのタワーは、もともとはこのCentrumのある「Trossö」と呼ばれている島(öというのは「島」という意味)に飲み水を貯めておくための施設だったという。現在はレストランとして利用されている。雰囲気も味はなかなかGood!

Heliga Trefaldighets kyrka
①のFredirikとならび、この教会は、スウェーデンにおけるバロック建築の代表的な作品である。1680年にカールスクローナは建設されたが、そのときにドイツからも多くの移民がやってきた。そのドイツの移民たちが自分たちのために建立したのがHeliga Trefaldighets教会。 そのため、この教会を別名「ドイツ教会」ともいう。
1697年に着工、1709年に未完成のまま使用開始。1790年のカールスクローナの大火事で外壁以外が焼失した。その後、ドーム部分をやや下げたほかは、当初設計のまま再建された。
世界遺産指定の対象のひとつ。

Rådhuset
現在は地方裁判所として利用されているこのビルは、1790年の火事の後に建てられたと考えられている。玄関部分は17世紀の設計に基づいて1905年に増築された。


Grevagården
カールスクローナの司令官であったHans Wachtmeister伯爵のプライベートハウスとして1705年に建てられた。バロックスタイルの伯爵庭園は、1790年の大火事の際に、焼失を免れた希少な庭園である。現在は1970年にBlekinge Museumが開設された際にできるだけ当初の形に添うように大規模な修繕が行われた。現在は、伯爵の旧家は、カフェ・レストランとして利用されている。